希望。

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「俺は、友愛と一緒にいられて今すごく幸せ。」 裕太は更に私を強く抱きしめて言った。 「でも…友愛が泣いてたら、友愛は俺といて幸せじゃないのかって思っちゃうよ。」 裕太の声は震えてた。 私は気づいた。 私が泣くことで、裕太をもっと不安にさせているってこと。 裕太ごめんね? 「友愛は、幸せ?」 逆に裕太に問われた。 そんなの、答えは決まってるじゃん。 「…裕太といられて、すごく幸せだよ。」 私は裕太にそう答えた。 「じゃあ、もう泣かないで?俺のことで悩むのも。」 「…うん。」 私は裕太と約束した。 いつでも、笑っているって。  
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