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初めての治療をしてから10日後。
私と裕太は病院の診察室にいた。
裕太の治療について
催眠療法を試してみようか？という話になっていた。
この治療なら、催眠にかかっている間に終わるので
裕太にとっては最適な治療法ではないか、という
医師の提案によるもの。
受けるか受けないかは裕太次第。
｢…受けます。｣
迷うことなく、裕太はきっぱりと答えた。
｢いいの？裕太が嫌なら、断ってもいいんだよ？｣
心配になって私が聞くと、裕太は首を振った。
｢俺、治りたいから。だから受ける。｣
それをうけて、医師は｢今日から早速やってみるか？｣と言うと
裕太は大きく頷いた。
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