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フロアは真っ暗なので、携帯のライトを使い歩き始めた。
他の店などを入って調べたが、みんな作業途中で置いてある。
何でみんなこの状態で帰ってるんだ?
不思議に思い店を出た。
このデパートは真ん中が吹き抜けになっていて、そこからだったら、下の階が丸見えなのだ。
三階から下を覗いた時、何かが動いているのが見えた。嬉しくなり声を出そうとした時、声すら出ない恐怖が体全体を包み込んだ。
仮面の様なものを被り手には、俺が生まれて来てから一度も見たことないくらいのデカさの斧を持ちながら二階を徘徊していたのだ。
腰を抜かしながら、近くの店に逃げ込み、身を隠した。
震える手で携帯を取り出し時間を調べた。
Am12:25
まだ30分も経ってないことにがく然としながら、携帯をポケットに入れて、店を出ようとした時……
ザッ……ザッ……ザッ……
何かが近づいてくる。
息を潜めて、動くのをやめた。
身を隠しているロッカーの後ろから首だけを少しだして周りの確認をしようとした時。
自分が今いる三階のフロアをさっきの斧を持った奴が通り過ぎていった。
明らかに生きている者ではなかった。
ガクガクと震える体を無理矢理落ち着かせて、身を潜めた。
自分の店へと戻ろうと思い、色んなトコに隠れながら自分の店へ向かった……が
自分の店の隣の店まで来た時に自分の店の中から
ザッ……ザッ……ザッ……
急いで隣の店の奥に隠れようとした時……
ドン!!
あまりのパニックにマネキンを倒してしまった。
そんなの気にせずに俺は店の奥に隠れた。
その瞬間………
ドン!!
壁に斧を叩きつけながら、斧男が店に入ってきた。
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