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長き決戦の果て
兵ネズ「俺には親友がいた。この前の戦で死んだんだ!助けたかった。ずっと後悔しているんだ!」するとクモ達からも。
兵クモ「私には一人の息子と妻がいる。このまま戦を続ければ自分より強いやつがいつか現れ私を殺す。その時、妻と息子はどうなるんだ!考えたくもない。」なげいている。どうやら兵士達は不満だらけのようだ。あっちからもこっちからも「死にたくない。」やら「もう嫌だ。」、「俺だって。」と次々の声が上がる。
ネズミ頭「お前らそれでも戦士か!一族の秩序を忘れたのか!」
クモ頭「そうだ!強ければ死なずにすむんだ。弱音を吐くな!腰抜けめが。」今の兵士達には逆効果だ。頭達は兵士達の反乱の気配を感じ始め、うろたえだした。「もう、戦なんて強いものなんて必要ない。そんなの無駄な犠牲をうむだけだ。兵士達!平和が一番だ!」
ネズミ頭「黙れ黙れ黙れ!兵士共いうことを聞け。」
クモ頭「馬鹿やろう。いらん情など捨ててしまえ!」クモ頭が槍をクモの兵士……あのクモに放った。クモは倒れた。兵士達の反乱が始まった!頭達は兵士達に群がれ、一瞬にして殺された。数が数だしな。タイトは猫をなだめ、元に戻すとあのクモ兵士に駆け寄った。幸いまだ息はあるがかなり重傷だ。
クモ兵「お前達が来てくれてよかった。これでもう犠牲もなくなるし、なにより息子がおっきくなってもっ………」息絶えた。言いたいことはわかった。クモの死体はみるみるうちに冷たくなっていった。
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