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千「失礼しました~」
職員室で預けられたのは生徒会に持って行くプリントの山だった
重いっ……
箱に入れてもらったが、箱は2箱になってしまい前がうまく見えない…
もはや雑用係みたいだよ…
ゆっくり歩く
誰にもぶつかりませんように…
「千里」
前から声がする
勿論、前など見えないから誰か全然わからない
千「……恵美?」
「久しぶりだな~千里」
会話になってないし!
ってか『久しぶり』ってまさか…!?
千「……時田 春樹…」
春「フルネームかよ」
千「わざわざ何ですか?」
春「同じ役員として手伝ってやろうかな?って思って」
『同じ役員』?
春「よっと…」
箱を1箱、春樹が持った
お陰でぶつかる心配はなくなったが“奴”の顔がよく見える
春「ほら」
千「……?」
春「もう1箱乗せろ」
千「いえ…大丈夫です。」
実は見た目よりいい奴……?
春「あっそ。だったら速く来いよ」
もしかしたら
裏表がある奴……?
千里はいろいろ考えながら春樹について行った
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