始動

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千「どこ行くの!?」 ナズの美容院を出てしばらくして千里は声をかけた 春「元カノのところ。さっき呼んどいた」 あー…本当に会うんだ… 私、その人に絶対恨まれるよな… 春「大丈夫。守るから―――」 千里の心の声が聞こえたのかポツリと呟いた ふぅ――― 巻き込んだのはあんたじゃん 言いたかったが今更…と思ったので止めておく 春「化粧も服も千里を守るためだから…我慢してろよ。」 春樹は微笑みながら言う そして、掴むのを止めてただ手を出してきた 春「手……つなぐ?」 疑問系で聞いてきたのに春樹は千里の手を取り絡ませる 大きい――――― 千里には春樹の手がとても大きく見えた やっぱ…変だよ あんたとわたしは…… あんたはモテる わたしはモテない あんたはチャライ わたしは普通 違いが多過ぎる―――。 遊ばれてる――? 『やっぱり』 と言うべきなのかな 小さな覚悟はある―――。 きっと、あんたはわたしのことを知らない わたしもあんたのことを知らない だから、わたしの心も ――――開かない。
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