嘘カノvs元カノ

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―――――時田 春樹サイド 春「何してるの?」 冬也が千里の耳元で何か言っている 千里は何度もコクコクと頷いている ――何だこいつ小動物みてー… 冬也が千里から離れ千里を急かしている 冬「ほらほら」 何やってんだか… 千里は目だけで俺を見てくる バカ… 言いかけた言葉を必死に止める だが千里は上目使いだということに気付いてないのかジッと俺を見る ここはカラオケボックスだから本当はうるさい場所なのだが何も聞こえない 違う… 俺、千里に見とれてる? そんなことを思っていると千里が口を開ける 千「……は…」 春「“は”?て何」 千「……はるるん…」 春「………ッ!」 本人は気がついてねーだろうけど 今の千里はやばい 上目使いで何つー言葉を…… ふざけんなょ… いつも男にそんなふうに接してんのか? 何か、そう思うと嫌だな… にしても、冬也の野郎――― 冬「照れてる?」 冬也はニヤニヤしながら言ってきて余計にイラッとした だから、春樹は冬也の腹部を軽く蹴った 冬「いて!」 フラフラとなる冬也 春「冬也ふざけんな」 そう言って歩きだす 後から冬也が何か言ってきたがムカつくので無視 ―――千里 無防備すぎるのはマジなんとかして…
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