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今、一つの部屋の前についた
きっと
この中にいるんだよね…
無事に帰れますようにッ!
春「千里大丈夫か?」
千「……大丈夫」
大丈夫じゃないけど…言えるわけないじゃん!
握られている手に力を感じる
春樹が強く握ったのだ
春「大丈夫だから…」
春樹は千里の目を見ず自分に言い聞かせるように言う
心が暖かくなった気がする
冬也が千里の肩を優しく叩く
冬「いってらっしゃい」
2人の優しさが千里を少し安心させる
千「うん…。いってきます」
今出来る精一杯の笑顔を冬也に見せる
春「じゃあな」
ガチャッ―――
廊下に冬也を残し、閉まった
冬「…千里。今のは駄目だって」
冬也は千里の精一杯の笑顔を思い出していた
恐いな…
自分の気持ちを知るのが
春樹の
親友の気持ちを薄々知っている冬也には自分の気持ちを知るのが怖かった
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