嘘カノvs元カノ

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春「断る」 さゆり「そう……。 春樹が傷つくかもしれないと思ったから言ってあげたのに」 春「は?どういう意味で――」 春樹を見ていたさゆりの瞳が千里に向く 鋭く冷たい目で千里を見る さゆり「あんたは春樹に似合わない」 千「……えっ」 さゆり「あんたみたいなチビ無理よ 春樹にはね、あたしみたいな 可愛いくて優しい女が似合うのよ」 確かに…私はチビだよ 優しくもないし可愛いくもない 似合わないのも誰よりもわかってるよ このッ、自意識過剰女が! 言いたいことはある でも、言えないのが私。 さゆりさんの目が恐い 泣きそうになる 春「てめぇ!!」 春樹が乗り出し机を叩く さゆりは怯えるそぶりも見せず話す さゆり「本当のことでしょ」 春「千佳に謝れよ!!」 さゆり「何でよ?あたし嘘は言ってないわ だって、スタイルも――…幼児ね」 嘲笑うように言う 悔しい 似合わないのもわかってる 言い返せない 怖くて……… 次第に目には涙が溢れてきた
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