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ピピピピピ――
涙が零れそうな時、千里の携帯が鳴った
出ていいのか迷っていると
春「出ろ」
千「でも……」
春「いいから」
促され部屋の隅に行き携帯に出る
鼻を啜る
涙はなんとか零れずにすんでいた
千「も……もしもし」
『千里?俺、冬也』
千「え?」
『用事があるとか言って廊下においで』
千「でも…」
『春樹なら大丈夫だから、ね?』
千「うん……わかった。」
電話を切り春樹達のほうを見る
千「友達から…電話きた……外出て、いい?」
ぐだぐだな言葉しか出てこない
さゆりは怪訝な顔をしたが春樹は微笑み
春「行ってこい」
千「ぅん…ぁりがとう……」
あんたが考えていること全然わからないよ
優しくなったり
意地悪になったり
時田 春樹がわからない
千里は1人部屋を出た
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