傍にいるから...

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「だいちゃん……」 「…雪、どうした?」 中庭だと先生にバレるからメールで【屋上で待ってる】と送り、先に屋上へ。 数分したら息を切らした雪菜が来た。 …ダッシュで走ってきたんだな。 ……因みに【だいちゃん】は雪だけが呼ぶ俺のあだ名。 俺の名前は【正大】なんだけど。 下の【大】をあえて【だい】と呼ぶ。 ……俺も雪菜を【雪】って呼んでるし。 特別な感じで気に入ってる。 「…………」 「…どうした?」 出来るだけ優しくもう一度聞くと、雪がポツリと話始めた。 「先輩、とお昼休み二人きりで話してて…」 「…うん」 「なんか話盛り上がって………」 「…………」 声のトーンが段々下がって。 それに比例するかのように顔もうつ向いていく。 『…~なんだよ』 『プっ…あはははは! 先輩面白い!』 『そうだろ!? 俺、爆笑しちゃってさ!』 「最初は、先輩の面白い話で、お互い笑ってたんだけど…話が変わって」 『あ、そういえば』 『どうしたんですか?拓磨先輩』 『いや…今日の朝さ、他校の子に告られて』 『……告られて?』 『めっちゃ可愛い子でさぁ~!保留中っ』 「他校の子に告白されたみたいで、嬉しそうに笑ってたの……」 next...
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