引きこもりの少女

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それでも、まるで実際に会って話しをしてるかの様に盛り上がった。 しかし、残念な事に九尾さんはパソコンを使える時間に制限があるらしく、同じような時間帯で1時間程度しか使えないみたい。たぶん、家に一台しかなくて、家族が居ない時間帯だけ使ってるんだろう。 因みに我が家にはパソコンは3台も有る。 当然一台は私のパソコンだ。高校の入学祝いに買って貰った思い出の品。 あの頃は高校へ行くのが楽しかったなぁ。 クラスの仲良し3人組で学校の帰りにこのパソコンで良く遊んだっけ。 だけど、一人に彼氏が出来てから歯車が、狂い始めた。 そして、そのズレはだんだん大きくなって、今では修復不可能なレベル。 なんで、よりによって私が好きになった人を彼氏にするの? まったく腹が立つ!って言うか立った。 そして、あの子もあの子よ、カッコイい彼氏出来て羨ましいな。おめでとう!なんてさぁ、アイツに言わなくても良いじゃない。 それからは毎日彼氏の自慢話やノロケ話し、さすがに私も相槌も愛想笑いもムリ。 そして、何が原因だったか忘れたけど、些細な事で絶交宣言をして教室を飛び出した私。今となっては、もう昔話しって感じ。 …… あれ? え? まだ1ヶ月も経ってないじゃない! どうしたんだろ?もう全然腹も立たないし、あの男子も気にならないわ。 それより、前みたいに、みんなに会いたい…。 でも今更、ムリだよね。 メールや電話を着信拒否にしちゃったから、向こうだって拒否ってるだろうし。 ああ九尾さんに、会いたいな…。 今何してるのかなぁ? 今日もサイトに来てくれるかなぁ? そしたら、今日こそ九尾さんの携帯のアドレスを教えて貰おう。そうすれば、いつでも、メールが出来て電話で話しとかして、どっかへ遊びに行く約束をして……。 あぁ。早く時間にならないかなぁ。 私はベッドの上でゴロゴロしては、時計を眺め時間が来るのを待っていた。 そして、いつの間にか眠ってしまった。 ふぁ~あ!良く寝た。 し、しまった!寝ちゃった。 九尾さんまだ居るかなぁ? 私は慌てて、多分、母が掛けてくれたモーフを跳ね除けてパソコンへ向かった。
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