引きこもりの少女

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サイトのいつもの場所を調べる。あ、あった! 『こんにちは。マユさん居ますか?o(^-^)o』 …… 『今日は寝ちゃったのかな?風邪引かないようにね。』 『また 明日ね~。』 私は慌ててキーを打ち込む。 『今起きました!まだ九尾さん居ますか』 …… 画面は沈黙したまま。 やはり、九尾さんはもうログアウトしたみたいだ。 私は再びキーを打つ。 『今日はごめんなさい。お察しの通り寝てしまいました。明日はちゃんと居ますから宜しくね。』 ついでに、お気に入りの画像を添付しておく。 この写真は家族で海に行った時に撮った夕焼けの写真。ちょうど太陽が海に沈もうとしてる幻想的な写真です。 九尾さんも気に入ってくれると良いなぁ。 私はパソコンを閉じると部屋を出て夕飯を食べに下へと降りた。 最近は家族で夕飯を食べても平気だ。ガミガミ言わなくなったってのもあるけどやっぱり、みんなで食べた方が美味しいからかな。 でも、あんまり会話は無い。 私はご飯を食べ再び自分の部屋へと引き返す。 後はお風呂に入る時に部屋から出るくらいで、相変わらずの引きこもり。 でも、新しい服とか欲しいなぁ。買い物に明日出掛けようかな。 次の日。 晴れていたから私は外出する事にした。久しぶりの外。なんか懐かしいなぁ。 近所の大型スーパーの洋服売り場へと足を運ぶ。 昔は暇つぶしにウインドショピングをしていたから新作とか直ぐに分かったけど久しぶりだと配置とかも変わっていて良く判らない。 でも時間は沢山あるからゆっくり見て行く事にする。 しばらく見ていると懐かしい声が耳に入ってきた。 とっさに服の陰に隠れて耳をそばだてた。 「今日は買い物付き合わせちゃってゴメンね。」 仲良し3人組のミクの声だ!全然変わってないや。 「良いよ。俺もここで買いたい物有ったしさ。」 やっぱり、彼の声か。 2人とも順調に付き合ってるみたいね。まだちょっと、モヤモヤするけど大丈夫。平気、なんともない。 「買い物って何買うの?」 「……。アクセサリーかな。」 「自分の?誰かにプレゼント?」 「…… 」 「って事は私にって事じゃないよね…」 「ゴメン違う。誕生日プレゼント。」 「そ、そうなんだ。」
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