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あ!九尾さんに相談すれば良いじゃん。
でもなんて相談すれば良いかなぁ。
好きだった人から告られました。私はどうすれば良いでしょうか?って聞いたら気を悪くするよね。
それとも、焼き餅なんて焼いてくれないかなぁ。
とりあえず、いつもの時間になったからサイトへアクセスした。
予想通り九尾さんは居た。早速、九尾さんとチャットをする。
『こんにちは、写真ありがとう!綺麗な夕日ですね!』
え、写真?ああ昨日貼った奴だ。
え?…!なんで、夕日って分かったんだろう。朝日か夕日かなんて写真からは判らないハズなのに…?
それに、私が昨日寝てたって事も知ってたみたいだし…。
『写真気に入って貰えて良かった♪ところでなんで夕日だと思うんですか?』
本当はもう分かっていたんだけど、それでも聞いてみる。
『えっと。新潟の海だから夕日じゃないんですか。』
『新潟なんて教えてないよ。』
『あれですよ。テレビで見た海だったから、それで分かったんだよ。』
これ以上追求するのも可哀想だから、私はそのくらいにして、今日あった事を相談した。
予想通り、真剣に相談に乗ってくれた。
結論的に言えば、とりあえず付き合って見てそれから考えてみたらって事になった。
そして、次の日、うちの玄関で彼から素敵なネックレスを貰い、とりあえずって事を条件に付き合う事を承諾。
「ありがとう!絶対幸せにするから!」って彼の返事。なんて大袈裟な返事なの。思わず苦笑。
パ―ン!パ―ン!
「誕生日おめでとう!!」
それと同時に彼の後ろから、友達2人がクラッカーを鳴らして現れた。
アイツ等聞いてやがったな。
でも、やっぱり誕生日に来てくれたのは嬉しい。
ヤツらの家に入れろって視線に耐えられず、部屋へと通す。
「お邪魔しま~す!」
入るとすぐに2人はコップや皿やフォークをテーブルに並べ、持ってきたお菓子や飲み物を並べた。
「ねえ。準備出来たよ!早くケーキ持って来てよ!」
「お前等、それ目当てじゃないだろうな?」
私はちょっと怒った振りをして言ったけど、本当は来てくれた事が嬉しくて涙が出そうな状態。
でもケーキなんて用意してない。それに誰か来るなんて言ってないし。
それでもと思い冷蔵庫を開ける。
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