運命

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小さい頃は女の子に混じってお人形遊びや編み物をするのが好きで、周りの男の子からいじめられる事もしばしば。中学生になると整った顔立ちからかよく裏庭で女の子から告られたりもした… その時はまだ女の子が好きだったから何人かとお付き合いもしたけど、高校生になるころにはもう男の子以外好きになれないでいた。自分はおかしいと思う事もあった。初めて好きになったのは、友達のA君で彼はサッカー部のエースだった。 僕は好きで好きでたまらなくて引かれるとわかってるのに彼を裏庭に呼び出し人生初の告白をしてみる事にした…返事はあっさりしていた。 A[ごめん、俺そっち系無理なんだ] 僕[えっ、あっ、うんそうだよね。] A[本当ごめん。] そう言って彼は僕の前から逃げるように走って行った… わかっていたことだ、そして僕は決意した。 [男]から[女]になろうと。
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