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おじさんは紙芝居の合間におじさんの悲しみの人生談を織り混ぜて話してくれた
紙芝居の内容なんてだいたいはそっちのけだけど
そんなおじさんの話しが好きだった
中でもおじさんが幼少期の性的虐待が元で解離性同一性障害に苦しんだ時の話しをかちかち山とﾌｨｰﾁｬｰさせて話した時なんて
うすどんがおじさんの交代人格を最期はまるで虫けらみたいに踏みつぶす最高のｽﾍﾟｸﾀｸﾙで幕が降りるんだけど
話しの全てが真実だって思ってないんだ
おじさんが今でもたまに入れ代わるの知ってるから
時々
ぼくが大のピーナツクリーム好きなのも忘れてひたすらせんべいに大嫌いなソースをかける
何枚も何枚も
自分の人生塗り潰すみたいに
ぼくの言葉なんて聞こえない
恐怖の瞬間
でも深くは追求しないよ
その方がおじさんと仲良く出来るし
何よりぼくの優しさなんだ
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