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その男が、再び、妖しくニタリと笑うと彼の額のあたりに、手を指のあたりからズブリと音がしそうなくらいに差し込んでいきます。
その瞬間に、全身を電気がバチっと流れていく感じと同時にコムラ反りみたいな筋肉と骨とを引き剥がすツった時の様な痛みが全身に走ります。
ズブリとズブリと少しづつソレの腕が彼の額に突き刺さっていきます。
彼は、激しい恐怖と痛みでついには、スーッと、気を失っていました!
・・・・・彼が、気がつくと、いつのまにか朝になっていました。
気持ちの悪いベッタリとした脂汗をかいて全身グッショリしていました。
幸いソレは、部屋の中には居なくて、昨日のあれは、やっぱり、悪夢なんだと思い着替えを済ませてサッパリするために、洗面所に行きジャブジャブと顔を洗いタオルで、顔を拭いてフッと鏡を見てみると額より少し上くらいの位置に、見た事も無い赤黒いアザかシミの様なモノが有りました。
そのアザかシミの様なモノが、できてから、彼は、霊感が、ついたのか見たくもない霊を次から次へと見てしまう様になったと言うそうなんです。
さらに、夜になると、どこからともなく頭の後ろから響く気持ち悪い笑い声や脳みそを直接、掴まれるような頭痛に襲われることも有るとか・・・。
今でも、ソレが、彼に見せる悪夢なんだと私は思いました。
~終~
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