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2000年11月2日、電子掲示板に、2036年からやってきたと自称する男性が書き込みを行った。
彼は John Titor (ジョン・タイター)と名乗り、未来からやってきたという証拠を提示していった。自身が搭乗してきたというタイムマシンや、その操縦マニュアルの写真、タイムマシンの原理図などである。また、2036年までに起こるという主な出来事や、タイムマシンの物理学についても明らかにした。
タイターは、最初の書き込みから約4か月後の2001年3月に「予定の任務を完了した」との言葉を残し、現在は消息を絶っている。
タイムマシンに関する委細で筋が通った説明や、近未来に起きると予告した出来事の的中などから、現在もその正体については議論が交わされている。
タイムマシンについて
タイターの説明によると、タイムマシンによるタイムトラベルは以下に示す手順で行うという。 タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力し、始動させる。 重力場が形成され、搭乗者の身体を包む。搭乗者はエレベーターの上昇中のような感覚が継続する。 装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発する。 その後、周囲が次第に暗くなっていき、完全に真っ暗になる。 景色が元に戻り、タイムトラベルが完了する。
フルパワー駆動で約10年間飛ぶのに、およそ1時間程かかるとされる。
タイムマシンは、2034年に欧州原子核研究機構(CERN) により試作1号機が実用化されたという。実際に CERN は現在、粒子加速器のLHCによって、マイクロブラックホールを生成する方法について研究中であると発表している。ただし、生成されたとしてもすぐに蒸発すると考えられている。
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