ジョン・タイター2036年から来たタイムトラベラー

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タイターの使命 ジョン・タイターは、過去へ来た理由について、核戦争後の荒廃世界のインターネット再構築に不可欠な初期コンピュータ機器を入手することが目的であると語っている。具体的にはIBM5100というコンピュータで、マニュアルには載っていないコンピュータ言語の翻訳機能が備わっており、そのロストテクノロジーを入手することが目的であったという。 実際に IBM5100 には、マニュアルに載っていないスペック外の機能が存在することが明らかになっている(本機で、APLやBASIC以前のIBM独自仕様の特殊なコンピュータ言語をデバッグすることが可能)。 反論 ジョン・タイターの予言や発言には、矛盾点や疑問点などが数多くあり、反論も多数存在する。以下が主な反論意見である。 世界情勢や混乱しているアメリカ以外の情勢への言及が少なく、あったとしても説明不足な点が多い(意図的であるとの見方もある)。 例としては中国が覇権主義を進めるきっかけとなった出来事、ロシアが中国やヨーロッパ諸国を攻撃した理由がまったく明らかになっていないなどがある。 タイターの当てた予言は、2000年の時点でも予想できるものもあった。 例としては2000年当時のローマ教皇・ヨハネ・パウロ2世は、すでにかなりの高齢であり、近いうちに新教皇が誕生することは容易に推測できたなど。 女性の権利に関する発言で矛盾した発言があった。 2000年問題による大パニックがきっかけでアメリカで内戦が起こるとしているが、実際2000年問題による混乱は特になかった。 2004年以降アメリカで都市内部と都市外部の抗争が表面化するとしているが、2004年当時から2007年現在まで抗争が表面化しているとは考えにくい。 これらはパラレルワールドによる、現在と多少異なった世界からタイターが来たことを暗示しているという見方がある。しかし、「パラレルワールド」という言葉を出せばほとんどの矛盾が説明できてしまうため、それでは信憑性がないとの意見もある。 全面核戦争が起こったのに核の冬を全く経験していない。また、それによって世界の人口が激減して主要都市や生産施設の多くが破壊されたはずなのに、2036年での文明のレベルはそれほど低下していない。
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