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う"っ…う"っ…
清貴が謝ると急に泣きだしてしまった。
藤吉郎「わしの…せいで…信長様が…討たれ…たのじゃ…」
藤吉郎は声にならない声で話しはじめた。
藤吉郎「し…かし…策が…わからぬ…思い…つかぬ…」
貴弘「策は…私が教えたではないか…」
淋しそうな声で返答した。
ひっく…ひっく…
徐々に泣き止んできた藤吉郎はさらに話を続けた。
藤吉郎「確かに…おぬしが言うように…竹中半兵衛が稲葉山を落とした。そしてまた…斎藤へ明け渡した。
当然の…ように…信長様は興味を示した…
わしは…ここぞとばかりに…志願したのじゃ。」
貴弘「ならば何故…」
藤吉郎「失敗した…のじゃ。寝返らせることはできなんだ。」
清貴「それで信長様は動いてしまわれたのか。」
う"っ…う"っ…
藤吉郎は再び泣きだした。
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