第一章 目覚め

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「おはよう、聖」 「おはよう、ママ」 お互いに挨拶を交わし椅子に座った 彼女は『真実(まなみ)』 夢渡の姓は母親の家系である 初代当主以外は代々女性が当主を勤めている 真実は次女であり、家は長女が継いだ事から真実は家を出た といっても、半分駆け落ちだったらしい 「おはよう、真実、聖」 「おはようございます、ご飯出来てますよ」 「おはよう、パパ」 彼は『神司(しんじ)』 旧姓『真神(まがみ)』 聖の父親で骨董屋をやっている 「ほらほら、遅刻するわよ」 「あ、うん。いってきま~す」 朝食を済ませた聖は元気よく家を出た
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