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誰かの声が聞こえる―
俺を呼ぶ声だ…
一体誰なんだ…
だんだん近づいてくる…
誰なのか知りたい…が来ないでくれ…
来るな……来る…な…
「レンー!起きてるー!?」
…何だ、あいつか…
「あぁ、起きてる、起きてるって…」
と適当に答えるとあいつはやや怒ったように言った
「嘘つき。その声は今まで寝てたでしょ。」
気付くとあいつはすぐそこにいた
いつの間に来たんだろう…
見てみるとあいつはすぐそばの椅子に腰掛けていた
まるで『お前の家か』と言いたい位リラックスしている
それに少し苛ついたが無視する事にする
やたら長く腰まである黒髪、蒼い目、俺より少し背の低いそいつは俺の予想通りの人物だった
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