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「そんな馬鹿な事を!」
「長老!子供だからってからかわないで下さい!」
それが長老の言葉を聞いての俺達の反応だった
―正直信じたくなかったし…
親が殺されていたなんてまずありえない…
俺はそう思いたかった
しかし、長老は容赦なく続けた
「そう言うと思ったわい。まぁにわかには信じがたい話じゃろう。
…じゃがそれが真実じゃ。今まで黙っててすまなかったのぉ…
じゃが…16歳になるまでは黙ってなくてはいけなかったのじゃよ。」
そう言われても真実を受け入れがたかった
『長老は自分達に嘘を言っているんだ』
そう思いたかった
アリアは…もうわけが分からなくてただただ泣いていた
しかし、やがて現実を受け入れ
「どうして言ってくれなかったんですか…!」
と涙を拭きながら言った
長老はそれを見て少し悲しそうな目をしていた
「黙っていたのは…お主等が産まれた時に持つ義務があったからじゃ。
一般の子には無いある義務…それは世界を元に戻すことなんじゃ。
お主等…レンとアリアは7神に選ばれた使徒…レムなんじゃよ。
それを知った闇の騎士達にお主等の両親は殺されたのじゃ。」
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