旅立ち

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そこまで言うと長老は一旦話を止めた そして先程も低かった声のトーンをさらに下げて話を続けた 「これは言いたくなかったのじゃが… お主等の両親が全て話してほしいと言ったからのぉ… 実は…騎士達が世界に現れた時、一番に向かったのがお主等の所じゃ。 他の民家も数多くあったのに一番入り組んだお主等の家を狙った… 狙いの分かった両親は…お主等を守り、死んだ。」 「じゃあ…パパもママも私のせいで……ッ」 またアリアの目から涙が溢れた 今度は困惑の涙ではない…恐らく責任を感じたのだろう 長老はそれを見て真剣な眼差しで言った 「泣くでない、アリア。両親が死んだのはお主のせいではない。 …それでお主等がするべき義務じゃが… 元凶を探し、破壊する事じゃ。 その為には他のレムを探し、力を集めなければならん。 …お主等、ペンダントはもっておるか?」 「あぁ…」 「…はい…」 子供の時から持ってるペンダント 両親の形見だと聞き大事に持っていた でもこんな透明なだけの石が何の役に立つんだ? 俺は分からなかった だから長老の言葉に驚いた 「それこそレムの証…かの秘宝じゃよ。」
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