旅立ち

8/13
前へ
/88ページ
次へ
こ…こんなちっぽけな石が…? 豆粒位のその秘宝とやらを俺は見つめた アリアは思わず 「そんな馬鹿な…」 と呟いていた 長老がやや苦笑してこっちを見ていた 「そうじゃろうな… 儂も最初聞いた時はまさかと思ったわい。 じゃが…それは紛れもない真実じゃ。 それはどんな金銀や宝石よりも価値がある。 決して手放してはならぬ。 それと、それが透明なのはほとんど力が無いからじゃよ。 お主等が力を集め…全て元に戻った時… 秘宝は色を取り戻す。 じゃがお主等がどの力を持つかは分からぬ。 火の神…ラファイエ。 水の神…リベラル。 木の神…ティアルノ。 風の神…アルセント。 土の神…クィレリ。 闇の神…ダイア。 そして頂点に立つお方…光の神…ヴァルシャ。 そのうち分かるじゃろう…お主等が何なのかは…。」 長老はそう話した後、大きく深呼吸をした。 役目は終わった…そんなかんじだった アリアは何か疑問に思っているようだった 「長老は何故そんなに私達やレムの事知ってるの?」 すると長老は口を開いた 「お主等を儂に任せた者に聞いたのじゃ…『中立の者 ゼノア』に。」
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加