高校2年生

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目の前の女子高生とオッサンを睨み付けて僕は電車を降りた。 晃が笑いながらオッサンを連れてきた。駅員室へ連行。 駅員は少し困った顔をして、僕の顔を見ながら男が痴漢されたと言って痴漢を連れてきたのは初めてだと苦笑した。 僕は更なる屈辱に全身が震えるような気持ちだったけど… 『痴漢は犯罪。男だろうが関係ないだろ』 とりあえず調書を書いてもらい、学校へ向かった。 多分捕まらないだろうし、刑にも問われないのだろう。 泣き寝入りする女性の気持ちが少し解る気がした。
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