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『ずっと見てました。好きです!!』
予想もしなかった。
この発言。
たしか、7月13日。期末テストが始まって2日目の放課後の話だ。
アイス片手に歩く僕と晃の前に一人の女の子が現れた。
そしてこのセリフを言ったんだ。
僕と晃は顔を見合わせてどちらに言ったのかをうかがった。
内心、二人ともが晃に対して発せられた言葉だと思ってた。
『ハル君は…彼女いるの?』
あの時の驚いた顔は誰にも見せられないだろう。
目が飛び出るんじゃないかってくらい見開き、口を間抜けにあけていた。
『彼女にしてください…』
人生初の告白。
何も考えられず首を縦に振った。
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