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6~合コン?!~
電話は雅からだった。
「さっきはどーもー。勇とお楽しみのとこごめんね!」
「今チーズを買いに行ってて、あたしお留守番なのよ。」
「あー、じゃあ調度良かったか。」
「どうしたの?」
「いや、コンパの事なんだけど!もう太一とプラン練っちゃった♪」
早っ!
「大体あんた彼女居るんじゃなかった?」
「あー、美樹ちゃんは、束縛が強いので先日お別れしましたー。ちゃんちゃん。」
「………あっそ!だからこんなに積極的なのね。で、プランって?」
「お友達も瑠璃も、連休なのに割と暇なんでしょ?だからどうせなら飲み会じゃなくて、旅行にしない?
フィアンセでプリンスな勇からお許しが出ればだけど。まぁ、俺らとなら平気でしょ?」
電話の向こうでニヤついている雅の顔が容易に想像できた。
まったく、こいつは~。
「勇だけじゃなくて、加奈子とかにも聞いてみないと何とも言えないけど…でも今からなんてどこも宿泊の予約出来ないでしょ?!」
「ばーか、雅様をあなどるなかれ。軽井沢に八人まで泊まれる別荘がある!…親父のだがな。」
…相変わらずのどら息子めー。
「わかったわよ、聞いて連絡するわよ。」
「うん、子羊ちゃんたちに宜しくねー♪」
電話を切った所で、勇から電話が来た。
「ねぇ、チーズ以外になにか欲しいものある?」
…何故かホッとした。
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