女王のキモチ

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ヒ「んっと……まずは名前を教えてくれる?ニンゲンさんだと言いづらいから」 それもそうだ 『つばめ。神崎‐カンザキ‐つばめって言うんだ』 「俺はキル。キサキの世界ではネコだよ」 ヒ「俺はもう言ったからいいよね」 『うん。キルにヒール』 外人みたいな名前だなぁ…… ヒ「じゃあ………何から話したらいいかなぁ?」 キ「キサキの事からでいいんじゃないか?」 ヒ「そうだね」 ヒ「つばめはね、女王に選ばれたキサキなんだ」 『キサキ……?………妃!?』 キサキってぇと あの妃ですか? 天皇とか王の妻の……… 俺、男なんですけど…… 『女王って頭悪いの?俺、男だよ?』 キ「関係ないよ。女王はカケラを探してくれる子供が欲しいんだ。性別ではなくて強い心を持って、自分と同じニンゲンが欲しい。女王はいつもそう言っていた」 『カケラって?』 ヒ「心のカケラ。この世界の生き物は全員、心が欠けてるんだ。勿論、俺達も」 キ「だから女王はキサキを探した。女王は優しいから全員の心を戻してやりたいって言ってくれてる。でも、その為には異世界のキサキが必要なんだ」  
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