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「あんたまた朝練サボったでしょ!?」
「待て待て!サボりたくてサボったんじゃない!行きたくても行けなかったんだ!」
下手な言い訳しなきゃいいのにと清彦は思った。
「ほー、まー理由を聞いてやろう」
「寝坊だ」
本人は怒りを煽るつもりはないのだか、いつも火に油を注ぐような事になる。本人に自覚がないのだから、これはもう素質といってもいい。ブチッ。珠緒の表情を効果音で表すならそんな感じだ。
「お前は小学生かあああああ!!!!」
弘のボディにジャンケンで言うとグーが入った。その衝撃は内臓に致命的ダメージを与えたみたいだ。しばらく悶え苦しんでいる。
「で、なんでたまちゃんが知ってんの?」
清彦は弘の背中を擦りながら聞いてみた。清彦や弘は珠緒のことをたまちゃんとあだ名で呼んでいる。ちび○る子ちゃんの友達とは似ても似つかない性格をしているが。
「偶然千秋先輩を見かけて話してたらコイツの話題がでてね。愛する千秋先輩の代わりに私がお仕置きしにきてやったのよ!」
「なんでお前が━━」
弘が珠緒の顔を見て発言を止めた。
「いや、なんでもない」
玉緒は笑顔で帰って行った。
「昼飯全部出るかと思ったぜ」
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