pink mushroomーぴんくのキノコ❤〓❤

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「僕は、創造を続けたいんだけど。君は、どうやったらピンクのキノコがなくなるか、知らないかな?」 「なくなるか…ですか?とりあえず、泉のお姉さんに聞いてみたらどうですか?」 おばさんは答える。 「そうだね」 少年はおばさんを連れて森へ向かった。 泉につくと、泉のお姉さんはハンモックで寝ていた。 「寝てる…」 少年は気が抜けた。 「おきてー」 大きな声で泉のお姉さんを起こすと、泉のお姉さんは、すぐ目を覚ました。 「あら、こんにちは。」泉のお姉さんは少年にあいさつする。 「こんにちは」少年は笑ってあいさつをする。 「こんにちは」おばさんもあいさつをする。 「ピンクのキノコの創造は、消えていなかったよ」 少年は泉のお姉さんに伝える。 「あら、そぅ」泉のお姉さんは困った顔をした。 「ピンクのキノコ消したらあたしも消えるわ」おばさんは気づいて、少年に言った。 「別にいいよ」少年はおばさんに言う。 「…」 「わかった。もう一回消してみるわ」 泉のお姉さんは少年に約束する。 付け加えて、 「ただし、もうむやみに夢の中で、変なものに触っちゃダメよ?」 少年に忠告する。 「もちろん」少年はにこっと笑う。 目が覚めたとき、自分の手も足も見えない、真っ白な世界だった。 ただ、大きな風の渦が空を鳴らす音が聞こえる。 「…あれ?」 少年は、一つのことに気づく。 「今のは夢の中?」 少年は外に出ると、土砂降りのなか、空に聞いた。 「お空さん。僕は、お空さんに雨を降らすことを頼んでから、外に出たかな?」 空は答える。 「出なかったよ」 ピンクのキノコとは、夢の中で勝手に創造を描いていくものだったのかもしれない。
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