141人が本棚に入れています
本棚に追加
「…そんなぁ」
少年はうつむいてため息をつく。
「どうしてそんなにメンドクサい?」
「…いいアイディアが浮かばないんだよ。一週間寝通しで考えて、思いついたのお姉さん一人だ。」
「…いいじゃない?」
「良くないんだ。」
ーこのままだと、完成までに何年もかかっちゃう!!
寝っ転がっている少年に、魔女は言った。
「アセってる?何故アセる??」
「どおせなら、ばぁーと作って、ばぁーと感動したいじゃん!!」少年は両手を大きく広げて、両腕を上下に動かし説明した。
「ばぁー。」
魔女が手振りをまねしている。少年の伝達は全く伝わっていないようだ。
「んー。なんかダメだ!!」少年は仰向けのまま、手足をバタバタさせる。
最初のコメントを投稿しよう!