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コンロの前で、おばさんはフライパン片手に考えていた。
ー今日の朝食はなにがいいかしら?
フライパンの上で溶けたバターを転がす。
「あ、あれがいいわねぇ」
おばさんは一人閃く。
「僕、朝食の準備ができましたよ」
朝食の準備を終え、おばさんは二回にいる少年に伝えた。
「わかったよ。」
少年の声がする。
少年はベッドを飛び降りると、食卓へ急いだ。
「…はい、どうぞ。」
白い大皿に盛られたピンクのキノコ。
バターで味付けされ、キャベツをそえて目の前に出される。
「…嫌がらせ?」
少年が呟くように聞く。
「あら、やだ。まさか。」おばさんは誤解だと言いたそうにジェスチャーしてみせる。
「これたべたら何か起きるとか…」
ピンクのキノコを指差して、少年はおばさんに言う。
「なにも起こりませんよ!!」
おばさんは言った。
朝食を終えると少年は、外へ出て野原の上で背伸びをした。
いつの間にか雨はやんでいたようだ。
「なんかもう、メチャクチャだな~」
少年は一人愚痴る。
ピンクのキノコの味は絶品だった。
そこへ、
「ねぇ。」
声が聞こえた。
「…」少年は恐る恐る振り返る。
声は後ろから聞こえた。
「一人?」後ろに少年くらいの年の、女の子が居た。
ー僕は創造してないぞ。
ピンクのキノコのせいでメチャクチャだ。
また新しいキャラが現れた。
「こんにちは」
少年はとりあえずあいさつをする。
「こんにちは」
女の子も笑って言い返す。
「君は誰?」
少年が問う。
「おばさんです」
女の子はにっこり答えた。
「ぇ…」
「私、おばさんの若い頃のおばさんです。おばさんが眠いそうだから、変わりにお手伝いにきました。」
「ぇ…ぇえ?」
ーおばさんがおばさんで、おばさんがおばさん?
少年は混乱する。
「今日から太陽が三回登まで、お手伝いしますね♪」
ーぇ そんなにいんの?
少年は気が重くなった。
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