メリー・クリスマス

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俺は1DKの我が城で毛玉ばかりの毛布の鎧を身にまといこの憎むべき日を耐えしのぐつもりでいた。 が…、つい5分前に俺の唯一の高級品である携帯電話が鳴り響き 25歳フリーターが 25歳ニートに降格した。 しばらく天井と蛍光灯を見て時間を潰した。 携帯の時計を見ると午前一時三十分。 俺は毛玉の鎧を脱ぎ捨て立ち上がった。 今日はクリスマス。 俺もプレゼントを渡しにいこう、そう決めたのだ。 一張羅の赤いジャンパーをはおり、玄関の扉を開けて外へ出た。 早速、心が挫けて扉を閉める。 風が一張羅のジャンパーを貫く 独り身にはクリスマスは強敵か。 覚悟を決めてクリスマスに立ち向かう。
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