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深い青緑の中に沈みながら
私はうっすら目を開けてあなたを待っていました
あなたという存在が今この世の中に存在しているかもわからぬまま
かすれていく光に手をのばして
きっとダメだと思っていた
私はこの暗がりから生まれたから
ここへ戻ってきてしまったのだと
闇は生まれた時から闇なのだと教えられて
闇の中は生暖かい
母なる闇は私には居心地がよくて
外の世界の事を時々忘れてしまいそうになるの
だけどあなたがいてくれたら
あなたが側にいてくれたら
風が冷たく叩きつけてもすごくあったかいの
不思議
こんな感情、私はどこにも持っていなかったのに
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