籠の鳥

18/18
前へ
/172ページ
次へ
あれから僕は、ひろむくんの家の屋根にいる。 ひろむくんを見捨てることができなくて、ここからひろむくんを見守っている。 「おはよう、チール」 『チチッ』 朝、ひろむくんが家から出るとひろむくんの肩にとまる。一緒にがっこうに行くんだ。 がっこうが終わったら一緒に帰って、ひろむくんを見守るんだ。 檻にいるより全然いいや。 檻にいたときはひろむくんが守ってくれたけど、今度は僕がひろむくんを守るんだ。 僕はひろむくんから離れられない
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加