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「アンタに言われたくないわよ!!」
「そ~カリカリすんなよ。
あ~あ、せっかくの美貌がだいなしだな」
「龍牙、おだてんの上手いね~」
今来たコイツはクリス・F・美沙子。
由美同様、高校からの付き合いだ。
髪は明るい茶色で肩甲骨辺りまででウェーブがかかっている。
目は青。
親が両方ハーフで、美沙子はクォーターに生まれて来た。
コイツもかなりの美人でスタイルが抜群にいい。
今現在アイドルやっている。
運動神経は女子の中でもトップクラスなんだが、学力は俺ぐらいに低い。
俺の事を[龍(が、大概はアンタ)]と呼ぶ。
「まぁでも馬鹿は事実だからな」
「なっ! アンタも変わんないじゃない!」
「ヒューヒュー、お熱いね~」
由美は俺と美沙子のやり取りを見て冷やかした。
「うるせぇ勝手に勘違いしてんじゃねぇよ」
「そそっ、そーよ!」
「あははっ、美沙子ったら照れちゃって~」
「やけに楽しそうだね、由美」
「淳、お前もな」
「そんな事無いっすよ」
「そ~そ~」
「お前らなぁ……」
こんな馬鹿げた事を言い合って、笑いあったりできる日々が当たり前のようにいつまでも続くと思っていた……
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