始まり

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 キーンコーンカーンコーン  朝一のホームルームの始まりを告げるチャイムがいつものように鳴り響いた。波動の運命のチャイムが…… 「ホームルーム怠いなぁ…… なぁ淳、バックレようか」 「おいおい来て早々かよ。 今来たばっかじゃん」 「怠くね?」 「アタシ賛成~」 「お~流石美沙子! 話し解る~」 「駄目だよ~ ただでさえ馬鹿なんだしさ~、せめて話ぐらいまともに聞きなさいよね~馬鹿。 クスッ……」 「「馬鹿馬鹿ゆーな!! しかも何気に笑うな!!!!」」 「おっ! 息もピッタリ、流石夫婦~」 「「誰がこんな奴と!!」」 「「ハモんなよ!!」」 「それにしても見事にピッタリ揃ったねぇ」  もうこの時、既に運命の歯車は狂い始めていた……
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