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俺が後半年の命ってことは看護婦が話しているのが聞こえてもう知っている。   「祐さん、今日はどうする?外にでも行く?」 「いや、今日は屋上に行かないか?」   にこっと笑って俺に優しく話しかけてくれるのは萩本祐さん。俺より四つばかり年上で、俺と同じく半年の命と宣告された人だ。だからこそ俺の事をよく理解してくれたんだ。あの人がいなかったら今の俺は存在しないよ……
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