序章Ⅱ~バロン国~

10/15
前へ
/156ページ
次へ
窓の外を見るともう日が沈みかけていた。セシルは食堂で軽く食事をすませると自分の部屋へと向かった。 『セシル!』 後ろから呼び掛けられて、セシルは振り返った。 そこには、一人の女性が立っていた。 セ「ローザ!」 ローザ。セシルとカインの幼なじみであり、セシルの恋人でもある。 ロ「よかった。無事だったのね。あまりに急な任務だったから、心配したわ。」 セ「無事さ。僕らは…無抵抗な魔同士相手に、傷など負いはしない……」 セシルはそういうとそのまま自分の部屋に向かおうとした。 ロ「セシル!」 セシルは立ち止まった。 ロ「後であなたの部屋に行くわ。」 セ「ああ……」 セシルは自分の部屋へ再び歩き出した。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加