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…セシルは、眠れないでいた。
窓の外には既に星が瞬き、二つの月が優しく輝いていた。
自然と、ミシディア遠征の事が思い出された。
セ(陛下は…どうされたのだ…?以前はナイトとして名を馳せ、強く、優しい方だった。それがなぜ…)
セシルは、ベッドの上から月を見つめた。
セ(ミシディアのクリスタル……
あんな事をしてまで、手に入れねばならないものなのか…?)
と、入口から聞き慣れた声がした。
ロ「セシル!」
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