序章Ⅱ~バロン国~

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セシルは、ローザの方を見ず、黙っていた。 ロ「どうしたの…?帰って来たと思ったら急にミストへ行くだなんて…。それに、帰って来てから変よ。ミシディアで何かあったの…?」 セ「………なんでもない。」 セシルは、なおもローザを見ずに言った。 ロ「だったら、こっちを向いて!」 セ「……!」 ロ「あなたにもしもの事があったら私……!」 ローザは今にも泣きそうだった。 セ「…指輪を届けるだけだ、心配しないで。それに、カインも一緒だ。」 それを聞いて、ローザは少し落ち着いたようだ。 セ「もう遅い…君も休むんだ。」 ローザの方を向き、優しくそう言った。 ロ「気をつけてね…。」 ローザはそういうと、部屋から出ていった。 セ(ありがとうローザ。でも、僕は暗黒騎士。君とは………。) セシルは、ゆっくりと、眠りに落ちていった…。
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