第一章~ミストの谷~

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うっすらと出口がみえてきた頃、また声が響いた。 『今すぐ引き返すのです…』 セ「カイン…」 カ「うむ…これが幻獣の声なのか…?」 二人が身構えると、再び声が響いた。 『…バロンの者ですね。今引き返せば危害は加えません……。』 カ「く…!姿を見せないか!」 『引き返す気は無いのですね…。』 セ「ミストの村へ、このボムの指輪を届けなければならないんだ!」 『ならば……仕方ありません!』 その声と同時に、周りの霧が集まり始めた。 カ「霧が集まる…!」 セ「来るぞ!」
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