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とにかく俺たちは洞窟に向かって歩いた…。しかし、次々と仲間がアクシデントに見舞われる…。確実に減ってゆく人数。犠牲者は増えるばかり。
最初のアクシデントは、山を上りはじめてわずか三分で起きた。
後藤が、担いだ斧が重いことを理由に帰ったのだ。
あまりに早い一人目の脱落に、俺たちは恐怖した。
さらに五分後。
佐藤が、疲れたことを理由に帰った。
後で報酬だけは分けてくれ、と言い残して…
開始十分以内に二人のリタイア。誰がこんな惨状を予想しただろう。
悲劇は続く。今度は加藤、内藤、斉藤の三人が、三色パンをどの味から食べるかを巡り命をかけた喧嘩をし、全員命を落としたのだ。
伊藤「最後までゆずれなかった男の意地、か…リーダーの俺だが、あいつらを責める事など…できはしない」
俺も帰ろうかな。
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