…不思議な体験…

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…ここから会話…  俺「何でしょうか?」 A「私はこういう者です。」  名刺みたいなものを  手渡された。  俺「僕に何か用事ですか?」 大切なのはここから 「あなたは高い。  私なんかより  ずっと高い人間です。  本当に残念なんですが  今、どうしても時間が  とれません。  その代わりに  このメモを渡します。」 俺「は…はい。」 正直な感想を言えば 意味がわからなかった。 メモはジーパンの  後ろポケットにしまった。 友人は一安心している。 オレも一時は  どうなるかと思ったが 脳裏から聞こえてきた声に  (高い)という言葉。  気にはなったがまずは 親に相談する事にしよう。 そして市内を巡り終わり 実家に着いて  母親に詳細を話した。 [都会はね、  ねずみ講とか  色んな人が居るから  忘れなさい。」 中学生のオレはまだ  世間というものを知らない。  母親の言葉を信じて それに従った。  …そして半年が経った…  ジーパンなんかは滅多に  洗濯しないのが普通。  母親が久しぶりに オレのジーパンを 洗濯しようとした。  まずはポケットに何も  入っていないか調べる。  そうだよ…あるんだよな… 【後ろポケットにメモ】 母「これなんなの?」 オレはそんな出来事が あった事すら忘れていた。  オレは一応 メモを読む事にした。 そこには…  【住所と日時と場所】が 書かれてあった。  しかし…  何という皮肉だろうか。 半年前に指定された日時から  1日過ぎてるじゃないか。 (行くしかない) これはオレの  意志だったのか。  それとも啓蒙されたのか。  指定の場所は案外  実家から近かった。  とうとうオレは 指定された場所に着いた。  普通の民家だ。  ここまで来て  引き下がる訳には  いかない。
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