【水玉】

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「いや、違うよ。キミみたいな猫、初めて見たから、驚いて」     「話せること?」     「それもあるけど、その水玉模様。珍しいよね」         「はい?ボクたちにとって、ぶちやしまは個性の一つ。いっぱいいる猫の中で、水玉がいても、驚く問題じゃないです」     「驚く問題じゃない?」               子猫は、不思議そうな顔を僕に向ける       「ニンゲンって、どうして、血筋や見た目で選んだり、特別扱いするんですか?しかも、ニンゲンだけじゃなく、他の生き物に対しても」       子猫の質問に、僕は困ってしまう      
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