第四章・公表

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「そもそもさ、何で店長までもが居るんですかね?」 矢野先輩が圧してきた。 「僕は颯くんがしっかり話が出来るか見てるだけだよ」 さりげなく、彼等に気付かれないよう、俺の方へ向き、ニヤリとした。 「…………先輩、すいません。ボクに彼女が出来ない理由……」 意を決したはずなのに、ここまでしか言えなかった。 那須先輩以外、呆れている様子。 「…颯。お前、そんな事の為に呼んだのか?馬鹿らし。帰んぞ、小川!村山!」 矢野先輩が遂に席を立った。 ―――無理も無い。 俺がこうしてグダグダする事、1時間半。 痺れを切らしてもおかしくない。 逆に俺が先輩達の立場だったら、帰ってるかもしれない。 ドアノブに手をかけようとした時、俺の口がようやく開けた。 「俺、実は姉が好きだからなんです!」
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