ラン
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数日後、俺は動かない体をストレッチャーに乗せて、 中庭に出た。 久しぶりの外の空気だった。 ”わん!わん!” ランの声だ! 「ラン!ラン!何処だ!」 そう俺はもう目が見えない。 ランの吐息を感じる。 きっといつもの様に、心配そうな顔で俺を見てるんだろうなぁ…。 ざらついた舌で、俺の手、腕、顔を舐めてくれる。涙が止まらない…。 ランを抱きしめたい… ラン…ありがとう。
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