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『あら、早いわね。いつもは、もうちょっとしてからみんな泣いてくれるのよ。』
みんなほほ笑みあった。
『うちらって本当、気が合うね。』
そうだった。
泣き虫なところまで気が合う。
『続き話すわね。でもある時、勇気を振り絞って言ったの。やめなよって。私、よくやったと思うわ。友達が、ありがとうって言ってくれた。嬉しかった。だから、その後、二人でハブられ続けたんだけど、後悔はしてないわ。二人で笑ってるときが、一番幸せだったから。でも…長くは続かなかった。死んだの。その子。うまれつき心臓が悪かったから。泣いたわ。泣き虫な私は号泣だったわよ。涙が枯れるまで泣いた。その時に作った曲よ。』
同じく泣き虫なみんなは、号泣していた。
先生、それ、泣き虫じゃなくても泣くよ。友達死んで泣かない人なんて、いないんじゃないかな。
曲をあわせた。泣きながらなので音が震えてたけど、ぴったり合った。みんなの心が重なった瞬間だった…
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