ー第二章ー 始まり -希望-

3/4
前へ
/64ページ
次へ
ーー次の日から、清香は全員からシカトされるようになった。 …友情って…こんなに簡単に壊れちゃうんだ… 清香と優嘉は、小学校が同じでずっと仲良しだった。 でも昨日の出来事のせいで、優嘉のケータイからは清香と写っているプリクラが全部剥がされていた。 清香は、『なんで私がチューバやらなきゃいけないの!?』という発言のせいで、チューバの先輩にも嫌われてしまった。 清香は、何回も何回も、優嘉と仲のいい奈美に目で助けを求めてきた。奈美は心が痛んだが、自分がハブられるのがいやなので、目を逸らし続けた。 そんな事がずっと続いたある日清香からメールが届いた。 『奈美助けて!こんな生活嫌だ。部活やめようかな…』 奈美はメールを返さなかった。…返せなかった。これも自分がハブられるのが恐いから。 友達関係ってめんどくさいなぁ… 奈美はそう思うことがよくあった。 友達は…めんどくさい。 -奈美は、メールをする勇気が出なかった…
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加